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CATIA研修<応用編>の紹介 ~モノの計測からモデル作成まで、設計思考を身につける~

機械や電気など「ものづくり」領域のエンジニアが所属するR&D事業本部の東京支店で、去年の10月より始まったCATIA研修。今回は、上級者向けクラス<応用編>の研修の様子をご紹介します。

CATIA研修応用01

本研修は、現役のエンジニア(社員)が講師となり、CATIA初心者から上級者向けまで、スキルレベルに合わせた内容を学べる研修です。10月より、月1回を目処に継続して開催しています。

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■必要な情報を自分で計測。作業を通じて得る設計思考

上級者向けクラスの<応用編>では、自身の身の回りの製品からモデリングに必要な情報を計測し、モデル作成を行います。
今回使用する製品は・・・
CATIA研修応用02
「ハサミ」です。

ひとことでハサミと言っても、こうして並べてみると、持ち手の形状や切り口の厚みなど、さまざまな形があることがわかりますね。

CATIA研修応用03
研修では、ノギスでハサミの必要寸法を測定し、板金部品の製造工程をイメージしながら、CATIAでモデル作成を行います。手間のかかる作業ですが、設計思考に踏み込んだ重要な作業工程です。
また、作業を進める中で、講師から受講者に向けて多様な質問が投げかけられます。相手に順序良く説明する伝え方や、わからない質問があった際の対処方法など、実践に近い研修によって、下記のような効果が期待できます。

1.実際の製品機能の本質について知ることができる
2.指示者へわかりやすい業務報告の説明をすることができる
3.他人のモデルツリーに対して、改善点を見つけ指摘することができる
4.不備がある部分に対し「こうするべきではないか?」と提案ができる
5.相手に効率よく伝えるアウトプットスキルが高められる

CATIA研修応用04
研修を通じ得られるスキル向上のメリットは、受講者だけではありません。実務で活躍しているエンジニアでも、「できる」スキルと「教える」スキルは異なるものです。
・相手の理解度を把握すること
・理解度に合わせ、噛み砕いた説明をすること
・答えを教えるのではなく考え方を教えること
・・・など、教えるという業務を通じ、講師側もスキルが向上し、講師と受講者双方の実力の底上げができる研修となっています。

<受講者の感想>(※一部抜粋)

・研修は今回で3~4回目となるが、研修の内容は毎回異なり、実際の計測は初めてで難しかった。
・図面として必要な情報が入っているものを渡されて作成するのとはまた違うと感じた。
・実際に自分で必要なものを考えて測るのは、難易度が高かったがとても勉強になった。

<講師の感想>

・初回から比べると、試行錯誤しながらやっていたメンバーが、それぞれ実力をつけている印象。
ゴールに向けての選択肢を自分自身で選択し、早いキャッチアップが実現できている。

自動化ツールが進歩している現在だからこそ、基本的な「ものづくり」を鑑みたモデル作りは、単なる作業者ではない、エンジニアとしての基礎力の向上に繋がります。
アウトソーシングテクノロジーでは、今後も未経験者向け研修や、東京以外の拠点での研修など、エンジニア間でフォローができる体制作りを強化してまいります。