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2016/12/5

広尾小学校実証実験のウラバナシ

ごきげんよう、中の人です。

小学校の実証実験からそこそこ日付も経ったので少し振り返ってみようかなどと。

(ロボスタさんの参考記事はこちら

 

実は今回の実証事件は日程に余裕がなく、とりあえず子供たちにロボットを動かしてもらおう!

という大枠だけがある中で一ヶ月半くらいでカリキュラム含め要件定義・開発を全て行うタイトなスケジューリングでした。

 

そうした中、まず対象児童のクラス担任の先生にヒアリングをした時からまず大きく驚かされた。

趣旨が子供達にロボットを動かすプログラミングを学んでもらうということで

まず先生にコレグラフ(NAO・Pepperを動かすプログラミングソフト)の操作に触れて頂き

どの程度まで子供達はモノに出来そうかを伺いました。

どうも渋谷区という地域性のものなのか、デジタルネイティブ世代にによるのか、単純に若さなのか要素は定かではないが

既に日常からスマートフォン・タブレットを利用している子ども達なので

不明点は自らネットで調べる事、(アプリ等を)トライアンドエラーですぐモノにできる

既にScratchやレゴ等他のプログラミング教材に触れた子を見ていると未知のデジタルデバイスもすぐものにできる

上記2点を鑑みるにこの程度であればすぐマスター出来る、授業は3コマあれば多分大丈夫なのではないか、とのこと。

 

 

今回最大の懸念点はそもそもそもそもコレグラフが扱えるかだったのがあっさり払拭されてしまった。

筆者はコレグラフをある程度扱うために3時間くらいかかったのだが…恐ろしい。

 

また、先生からは「とにかく細かいことはいいので児童にロボットを触らせることです。

悪戯していく内に我々が思い及びもしない事をやらかして勝手に学んでいくものですから」

という素敵なお言葉を頂いた。

なるほど悪戯。

言われてみれば私も子供の頃に人をどの程度まで怒らせても大丈夫か学んだものです。

とまれ方針は決まった、

 

 

とにかく子供にロボットを触れて貰おう。

動かしてもらおう。

出来れば動かしている内に何か社会で役立つロボットを作ってもらおう。

の三点を盛り込んだカリキュラムで行こうとなった。

 

とはいえ今回使う想定の「NAO」

使い方は色々だが大まかな動かす要素としては

・手足を動かす

・発話する

・音声認識する

・カメラとタッチセンサーがついている

単純化すればこの4要素である。

 

NAOに限らずコミュニケーションロボットの殆どがこの要素で成り立っている。

であれば課題と目標は以下三点。

・手足を動かすを1から考えさせるのは流石に時間がかかる。

・タブレットは使えてもPCは未使用の子がいる為タイピングができない可能性がある

・社会で役立つロボットまでは難しいのでもう少しレベルを落とした目標にしたほうがよいのではないか

 

それぞれ

・数十種のモーションパターンを用意する。

・会話集を予め用意しておき、セリフを一部手軽に変えられるようにして拡張性を持たせる。

・社会で役立つのではなくまず自分が楽しめるモノを作ろう。そして楽しめる為に予め余興モーションネタを用意しておく

という事で対処する。

あとは操作方法を画像のみの教科書に落とし込めれば完成というわけだ。

決まってからはトントン拍子であとは進んで無事、授業も終えることが出来た。

 

事を終えて思ったのは

「ロボット」を動かすという手で触れられる三次元要素は

「プログラミング」による二次元動作と結果が直結する為

児童たちもイメージが湧きやすいという大きなメリットがやはりあるということ。

結果、子どもたちもいわゆる論理的思考を学ぶのその先の

ロボットを使って何か面白いこと・役立つ事は出来ないか?という

我々大人と全く同じステージに立って物事を考える所まで到達していた事が驚きであった。

 

正直な所コレグラフやNAOの問題点もありロボットを動かすということは

中々に思い通りにならずもどかしいところもある。

エンジニアが慣れ親しんだ今までのデータが全部飛ぶという事態も発生した。

そんな中でも子どもたちは次は何をさせようか、と知恵を絞ってロボットに向き合う姿は

私達世代がまだ手探りであるロボをを含めた人・モノ・インターネットの関わり片の妄想を

彼らが現実のものとしてくれる事に確信を持たせるには十分だったと、夢を見てしまうことを禁じ得ない試みでした